2014年12月29日に突然発症した、ソックスの椎間板ヘルニアの記録です。
実は我が家のソックスが 年末の29日に椎間板ヘルニアの手術をうけて
実は我が家のソックスが 年末の29日に椎間板ヘルニアの手術をうけて
今、川崎市にある 日本動物医療センターに入院しています。
ヘルニアになった経緯について、同じくダックスを飼っていらっしゃるみなさんの
参考になれば、と思い書かせていただきますので
少しばかりお付き合い下さい。
12/29 いつもと何一つ変わりなく元気だったソックス。
いつものように部屋を駆け回ってご機嫌に遊んでいました。
甘えん坊をしたくなったのか小走りに走ってきたまでは良かったけど、
突然何前触れもなく「キャン」と悲鳴をあげて座り込みはじめたんです。
何が起こったのか分からずにいたけど、歩く後姿にな~んか嫌な気配を感じました。
しばらく様子をみていましたが左後ろ足がおぼつかない様子がみられたので、
かかりつけのH動物病院に
診察してもらいました。

診断では、やはりの「ヘルニア」っぽい。。。先生が触ると痛がる様子もみせ
痛みから小刻みに身体が震えて止まりません。
早急にMRIを撮る必要があったけど、世の中は年末の29日
みんなお正月休みに入っていてなかなか診てくれる病院が見つかりません。
頼みの綱の横浜市の救急病院も整形外科医が不在で 手術までできないと断られ、
その間にも容態はどんどん悪化していき、不安と心配で泣きそうな気持ちでした。
そして、やっと受け入れてくれる病院がみつかり
紹介状を書いてもらい、高速を飛ばして向かいました。
すでにかかりつけ医から電話連絡が入っていたので、
スムーズに診察が受けられました。
こちらに着いた時には後ろ足は完全に麻痺の状態となり、自立歩行も
自力排泄も困難な状態になっていました。
ヘルニアは発症から48時間以内に手術しないと、歩くことも命の危険性さえも伴う病気です。
診断の結果、グレード1~5段階あるなかで (数字が大きくなるほど重篤な状態)
ソックスはグレード4にちかい3でした。
MRIの何枚もの画像から分ることは、
背骨の第1と第2の間のヘルニアが突然大きく飛び出し、左側の神経を強く圧迫している
ことによって麻痺が起こっている。早急に手術して取り除く必要があること。
でも、1つ気がかりな点がありますと・・・
椎間板ヘルニアになるとクッション部分が石灰化して画像に白く写るんですが、
キノコ状に飛び出したヘルニアが真上を通る脊髄神経を圧迫し、炎症が飛び出した
ヘルニアの左右に黒く影のように写っているのが確認できました。
この炎症がどの程度のものかは開いて目視すれば分るが、
炎症が酷いと頚椎から頭部にかけて広がって進行してしまう場合があり、
「脊椎軟化症」という治療もできない病気を併発する恐れが術後に起きるかもしれない。
確率は低いと思われるが、万が一にも併発したら呼吸不全を起こして
苦しんだ末に亡くなることも場合によってはあります。その場合は苦しむ前に
安楽死をさせることもあるのでその場合は覚悟して下さい・・・と、先生も
苦しそうに言葉を選んでお話して下さいました。
今も十分すぎるほど苦しんでるのに、更に苦しませるなんてしたくない。
覚悟するってことは、万一の場合にはソックスを失ってしまうかもしれない。。。
でも悩んでる時間はない、早急に手術しなくちゃ助からない。
助けたい、助けて欲しい。 色んな感情がこみ上げてきて涙が止まりません。
MRIの麻酔が効いてるちに手術に入る、というので
「先生、どうか助けて下さい、お願いします」と、主人と2人頭を下げることで
精一杯でした。
精一杯でした。
(注: MRIもCTの結果も、術後の脊髄軟化症を懸念するような結果でしたが、
必ずしも脊髄軟化症を併発するものではありません。誤解しませんように。。。)
手術時間は約2時間
その間、4階にある飼い主さん用のラウンジで祈る想いで待ち続けました。
誰も他に人のいないラウンジには、備え付けのTVだけがただ流れている。
主人はファミレスに食事にでも行く? と聞いてきたけど、そんな気分になれない。
自販機でコーヒーを買い、二人とも交わす言葉も失ったまま
ただただ、ソックスの手術が成功することだけを願ってました。
誰も他に人のいないラウンジには、備え付けのTVだけがただ流れている。
主人はファミレスに食事にでも行く? と聞いてきたけど、そんな気分になれない。
自販機でコーヒーを買い、二人とも交わす言葉も失ったまま
ただただ、ソックスの手術が成功することだけを願ってました。
2時間後、予定通りに無事に手術も終わり、
担当医の松永先生がラウンジへ現状説明をしに来てくれました。
そして、まだ意識がうつらうつらの状態のソックスがいる
担当医の松永先生がラウンジへ現状説明をしに来てくれました。
そして、まだ意識がうつらうつらの状態のソックスがいる
入院室へと主治医に案内されました。
たくさん並ぶ入院ゲージの中を通り、ダックスの病室にソックスはいました。
たくさん並ぶ入院ゲージの中を通り、ダックスの病室にソックスはいました。
飛び出てたヘルニアは石灰化し、かなり大きかったそうです。
小さな小瓶のようなもに取り出されたヘルニアが入っていて見せられました。
小さな小瓶のようなもに取り出されたヘルニアが入っていて見せられました。
炎症のように写ってた部分は、脊髄軟化症を引き起こすほどの強いものではなかったが、
しばらくは経過観察をしますので安心して下さい。との言葉にどれだけホッとしたことか。
ぐったり横たわるソックスに、よく頑張ったね、えらいよ、すんごくえらいよ~って、
でもやっぱりどうしても涙がでちゃう。
身体には点滴やら導尿のカテーテルやらがいっぱいついてて、心電図計もありました。
身体には点滴やら導尿のカテーテルやらがいっぱいついてて、心電図計もありました。
うつろな目でこちらを見ていたソックスの顔、今でも忘れられません。
麻痺がどの程度残るのか、歩けるようになるのかは、今はまだ何とも言えないと言われたけど
生きていてくれるだけで、それだけで今はすごく嬉しい。
後は日にち薬で少しずつでも良くなることを願うだけです。
後は日にち薬で少しずつでも良くなることを願うだけです。
次の日から高速に乗ってソックスの面会に行きました。
手術した翌日はまだ痛み止めの影響もあり、ぼんやりしていたけど、
その次の日には、私達の姿を見つけるとキュンキュン 切ない声で鳴いて、
抱っこすると 「もう帰ろうよー」って言わんばかりの顔して何度も見上げてきました。
不安と怖さと緊張からか、あの食いしん坊のソックスが病院食をほとんど食べない
というので、手作りご飯や好きなフードやウェットフード、あと大好きなオヤツも持参して
行ってるんです。
看護師さんもドライフードからウェットフード、ささみをトッピングしてくれたりと、
色々してくれてましたが、ソックスは一向に食べないと話してくれました。
看護師さんもドライフードからウェットフード、ささみをトッピングしてくれたりと、
色々してくれてましたが、ソックスは一向に食べないと話してくれました。
私の手からなら いつもの食いしん坊でバクバクと食べるのに、ゲージに戻ると
食べないのは変わらず続いてて、、、





黒かりんとうのような身体が痩せちゃって、一回り小さくなってしまいました。
それでもね、抱っこして「オヤツ、食べる?」って聞くと、
いつものようにお目目をランランとさせて、
やっぱりソックスだわ~って

いつもの一面がみられました。

あと、ストレスからか毛も大量に抜けてて、毛艶も悪くなったのが見てて可哀相でね。。。
でも、だからといって毎日会いに行くのも メンタルに余計影響でちゃうしで、
様子を見つつ行ってます。
先生も食べないことには・・・と困ってました。

本来なら療養食のみなんですが、ソックスだけは特別に持参しても良いとの許可を頂き、
今日はとりあえずご飯だけ置いてきたんです。
今日はとりあえずご飯だけ置いてきたんです。
顔みて抱っこもしたいところですが、それで余計に寂しくさせてご飯食べないって状況に
なるのも困るから心を鬼にしてガマンです。

ソックスはまだ麻痺で立ち上がることができないので、自力排泄もできない。
先生もせめて排泄ができる状態になってから退院させたいんですけどね・・・って。
今は看護士さんが膀胱を刺激する圧迫排尿でおしっこさせてて、
私も今、この圧迫排尿を教わってるところですがとても難しくって・・・
まず膀胱の位置がよく分からなくて。 ここですよって教えてもらうんですが、
どれが水ふうせんみたいなものなのかが分らず、苦戦しています。
これができないとソックスにおしっこさせてあげられないし、膀胱にあまり長く
おしっこ溜めておくと他の病気を併発してしまうのでそれも心配だし・・・
それを思うと、自力排泄できるようになってからの退院がいいのかな~とか、
あとは先生の判断にお任せしてるところです。
4日の日曜で手術から1週間となり、怖い脊髄軟化症の心配もなくなりました
と聞いて、1つ安心できました。
神経へのダメージが強くてまだ歩けないけど、神経反応はあるというので
1ヵ月かもう少しかかるかもしれないけど、歩けるようになるという力強い先生の言葉を
信じてリハビリに頑張ろうと思います。
床におかれると後ろ足を引きずりながらも、懸命に私のところへ前足で這ってくる姿が
健気でまたウルウルきそうになるの。

時間がどんなにかかっても諦めずに頑張ろうね。
こちらの日本動物医療センターは、人の大学病院並みの設備と各科に分かれた専門医たちの
技術が揃っている病院です。
ソックスの担当医の院長先生は、獣医師会所属の獣医師達が選ぶ 整形の日本の名医5人、
というのに選ばれてる先生の1人だと後で知りました。
ヘルニアの症例件数もとても多く、色んなタイプの子を診てこられただけに安心できます。
院長先生は、脳神経・整形科の担当で、とても腰の低い優しい先生です。
ホームドクターからの紹介しか受けない二次診療施設ですが、万が一の時には頼れる病院
だと痛感しています。
かかりつけ医からも一般の動物病院とは区分が違いますし、日本で1番診療費の高い病院
だとあらかじめ聞かされてはいましたが、
ヘルニアで1週間入院の場合は・・・と聞かされた金額は、やはりそれなりの高額でした

保険適用外施設ということで、退院時の金額を考えると恐ろしいものがあるけど、
ソックスの命が助かり、もう1度歩けるようになるのなら、
この設備とこの名医がいて、丁寧な対応のスタッフもたくさんいて
管理も徹底してることを合わせると この金額もある意味
仕方ないかなと思えるものがありました。
ソックスの為なら犬貧乏も乗越えられます。
ファイト!!

だってまた自分の足で自由に歩いてもらいたいもん。走ってほしいもの。
楽しげに笑う笑顔がみたいもん。。。
ここを訪れる飼い主さんなら皆、そう思うんじゃないかな~と思うのです。
ヘルニアはどんなに注意をしてても、ある日突然になる怖い病気です。
入院してる子の多さに驚きました。
術後4日目 やっと笑顔がみられるようになり、少しホッとしました。